お客様の課題
- 生成 AI のビジネス活用に向けて、社内で気軽に生成 AI を利用できる機会を作りたい。
対応と結果
- AWS の Generative AI Use Cases JP をカスタマイズし、低コストかつスピーディに社内向けのユースケースサイトを開発。
株式会社バンダイナムコアミューズメント様(以下、バンダイナムコアミューズメント様)は、今後の生成 AI 活用に向けて社内のナレッジを蓄積・体系化すべく、AWS が提供している Generative AI Use Cases JP を活用した、ユースケースサイトを開発しました。本プロジェクトの設計・構築・開発をアイレットが支援させていただきました。
生成 AI 活用に向けて、社内のナレッジを蓄積するユースケースサイトを作りたい
バンダイナムコアミューズメント様は、バンダイナムコグループの一員として、ゲームセンターやテーマパークの運営、業務用ゲーム機の企画・販売などを展開しています。
同社はアミューズメントビジネスの新たな可能性を模索する中で、生成 AI の活用促進を検討しています。そのためには、生成 AI にできることや、自社の業務にどのように役立つのかを理解する必要があります。そこで、まずは社内で気軽に生成 AI に触れられるユースケースサイトを通じて生成 AI のナレッジを蓄積することを計画し、アイレットに本サイトの提案・設計・構築・開発をご依頼いただきました。
Generative AI Use Cases JP の活用で低コスト・スピーディに導入。さらに、社員の方が親しみやすい UI を提案
今回着目したのは、AWS がオープンソースソフトウェアとして提供している、生成 AI のユースケースを集めた Generative AI Use Cases JP です。Generative AI Use Cases JP は、生成 AI を活用したビジネスユースケースをデモンストレーションできるオープンソースソフトウェアです。LLM(大規模言語モデル) と対話ができるチャットや、LLM が持っていない知識を外部リソースから補填して回答する RAG(Retrieval-Augmented Generation 検索拡張生成)チャット、文章生成、画像生成、要約、校正、翻訳など、生成AIの主要なユースケースを体験できます。
このオープンソースソフトウェアを有効活用することにより、低コストかつスピーディな Web サイト構築が可能となります。開発効率を高めるためにサーバーレス構成を採用し、フロントエンドに React を用いて実装し、静的ファイルは Amazon CloudFront と Amazon S3 によって配信しています。バックエンドには Amazon API Gateway と AWS Lambda、認証には Amazon Cognito を使用し、LLM は Amazon Bedrock を用いる他、RAG のデータソースには Amazon Kendra を利用しています。RAG はお客様の Web サイトをクロール先に指定することで、Web サイトの情報を加味した回答が行なえるようにしています。
また、お客様の特性に合わせて UI も工夫。例えば、デザインはバンダイナムコアミューズメント様の Web サイトのデザイントーンを踏襲し、例文もエンタメ関連の文章にすることで、社員の方々が親しみやすく、愛着を持ってもらえるような設計をしています。
今後もアイレットはお客様に寄り添い、技術力や提案力を生かしてビジネスの発展をご支援してまいります。
なお Generative AI Use Cases JP の活用方法は、アイレットのオウンドメディア「iret.media」にてご紹介しています。こちらもご参照ください。
『Generative AI Use Cases JP』でAmazon BedrockとAmazon Kendraを使ったRAG機能付き生成AIチャットを試してみた
(使用プロダクト)
- AWS WAF
- Amazon CloudFront
- Amazon S3
- Amazon Cognito
- Amazon API Gateway
- AWS Lambda
- Amazon DynamoDB
- Amazon Bedrock
- Amazon Kendra
- AWS CloudFormation
- GitHub Actions
Credit
クライアント株式会社バンダイナムコアミューズメント