日本ヒューレット・パッカード合同会社様のクラウドを活用した導入事例 | クラウドの活用とシステム開発・Web開発ならアイレット株式会社（iret）

数万台規模のデバイスを管理するデバイス管理システムのクラウド環境構築

日本ヒューレット・パッカード合同会社様（以下、HPE様）は、世界屈指のedge-to-cloudカンパニー Hewlett Packard Enterpriseの日本法人として、オープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションをアズ・ア・サービスで提供し、お客様のDXの成功に貢献することを命題として活動されています。人々の生活そして働き方の向上、持続可能な未来に向け、継続的に人・経済発展・環境保護を総合的に考えた取り組みを促進しています。

HPE様は、お客様に向けたデバイス管理システムを AWS クラウド環境で構築し、オンプレミス環境で稼働していた同システムを移行する検討を進められていました。お客様のシステム環境は、数万台規模のデバイスを管理するもので、更新頻度の高さに対する多大な運用負荷の軽減や、パフォーマンスの向上といったことが課題としてありました。また、各デバイスへの更新プログラム（FU）配信時のネットワーク負荷を軽減し、配信完了までのスケジュールを短縮したいともお考えでした。さらに、ランニングコストを抑えつつ、AWS にてディザスタリカバリ（災害復旧）にもしっかりと対応した環境を構築したいというご要望もありました。

そこで今回、AWS における高い技術力と豊富な知見を持つアイレットが、環境構築および同システムの監視を担当しました。

AWS への移行と HPE GreenLake Management Service の活用により課題を解決

まず、AWS において Amazon Elastic Compute Cloud（EC2）やApplication Load Balancer を活用することにより、高いパフォーマンスを発揮しつつ高負荷にも耐えられる最適な環境が実現しました。また、分散配信型の機能を持つデバイス管理システムを導入することで、FU配信における課題に対応しました。加えて、HPE様の IT 運用管理サービス「HPE GreenLake Management Service」を活用することにより、システムの保守運用にかかる手間を大きく削減することができました。

※HPE GreenLake Management Service は、コア、クラウド、エッジに至るまでのお客様のインフラストラクチャとアプリケーションの監視と運用、問題の検出とその解決のサポート、そして継続的に改善するための方法に関するアドバイスをリモートで行なうことが可能となるサービスです。

IT 運用管理サービス「HPE GreenLake Management Service」：
https://www.hpe.com/jp/ja/services/remote-infrastructure-monitoring.html

CloudEndure Disaster Recovery を活用しディザスタリカバリにも対応

また、ディザスタリカバリ対策として、データセンターの障害やサイバー攻撃、システムの破損などが生じた際に、物理・仮想・クラウド上に存在するサーバーの被害を抑制することができる災害対策に特化したサービス「CloudEndure Disaster Recovery」を活用しました。

本サービスでは、非同期で継続的なレプリケーションが行なわれており、RTO（復旧時間）が数分単位、RPO（データの復旧地点）はミリ秒単位で実現可能です。これにより、緻密な復旧が可能なディザスタリカバリ環境となった上、常時稼働するリソースコストも削減できました。

アイレットとHPE様の強力なタッグでプロジェクトを成功に導く

今回アイレットは、環境の構築中に発生した課題や、アプリケーションの要件に基づき発生した仕様変更に関してもスピーディに対応し、柔軟に設計を変更するなどスムーズにプロジェクトを進行しました。

また、アイレットの技術力とノウハウに加え、HPE GreenLake Management Service の導入などHPE様にも大いにご協力をいただき、2社が強力なタッグを組むことでプロジェクトを成功に導くことができました。アイレットは今後も、お客様に寄り添い、伴走することで、課題の解決とビジネスの発展をご一緒に実現してまいります。