BtoB 向け日替わり弁当サービスのオーダーシステム立ち上げ。冗長化構成のベストプラクティスで「落ちないシステム」を実現！

お客様の課題

新サービス立ち上げにあたり、トラフィック急増などにも耐えられる堅牢なシステム構築を求めていた。

対応と結果

AWS Fargate の活用や Amazon RDS for MySQL のマルチ AZ による冗長化を実現。負荷テストを経て適切なコンテナサイズに変更し、コスト最適化にも貢献。

株式会社くるめし様（以下、くるめし様）は、企業向け日替わり弁当の総合サイト「ヒトハコ」立ち上げにあたり、オーダーシステムを AWS 上に構築。アイレットがインフラ構築と負荷テストを担当させていただきました。

多くの利用が見込まれる企業向け日替わり弁当の総合サイト。安定したインフラ構築がサービス実現のカギに

くるめし様は「働く人の食の探し方、楽しみ方の体験を変える」というミッションのもと、「くるめし弁当」や「シェフコレ」「ヒトハコ」など、法人×食のデリバリーサイトを運営しています。「ヒトハコ」は、従業員の方のランチなどに利用する日替わり宅配弁当を検索・発注できる、企業向け日替わり弁当の総合サイト。本サービスのオーダーシステムを AWS 上に構築するにあたり、インフラ構築をアイレットにご依頼いただきました。

お客様からのご要望は、「落ちないシステム」を実現すること。ピーク時を含めて多くの企業様の利用が見込まれるため、トライフィック急増など何らかの問題が発生した場合でも安定的にサービスを提供できるシステムの構築が求められていました。

お客様のご要望を汲み取り、冗長化構成のベストプラクティスを実施。負荷テスト結果に合わせたコスト最適化も！

要件定義の段階からお客様と打ち合わせを重ね、想定される負荷の大きさや望ましいサービスレベルについて認識のすり合わせを実施。お客様のご要望を汲み取った上で、オートスケーリングや冗長化を効率的に実現し、さらにサーバー運用の手間から解放される AWS ECS/Fargate の活用をご提案しました。また、Amazon RDS for MySQL をマルチ AZ で構築することで、データセンターに障害が発生した際も他のデータセンターへ自動で引き継がれ、運用を継続することが可能である為、高可用性を実現しています。

さらに、フロントエンド上で稼働する複数のシステムを1台の ALB（Application Load Balancer）で設定し、それぞれのリスナールールを定義。リスナールールの条件によって実行するアクションを決定できるので、高度なルーティングが可能となり、HTTP リクエストの負荷分散を自動化しています。

なお、お客様は将来的に社内でのインフラ構築・運用保守を検討されていたため、インフラをコード化して構築・保存できる IaC (Infrastructure as Code)の AWS CloudFormation を採用。仕組みや構築方法をレクチャーさせていただきました。

今回は公開前に負荷テストの実施もご要望いただきました。そこで、お客様の開発パートナー様と協力しながらテスト計画の立案から支援させていただきました。負荷テストツールには JMeter を使用し、ステージング環境にて想定される負荷にシステムが耐えられるかどうかを検証。十分に耐えられることを実証した上で、現状のユーザー数や負荷状況に合わせたコンテナのスペックをご提案。コスト最適化を実現しました。なお、リリース後は安定的なサービス提供の継続に向けて、運用保守も担当させていただく予定です。

今後もアイレットは、AWS の導入・運用を支援するプロフェッショナルとして、お客様の課題解決につながるベストプラクティスをご提案し、さらなるビジネス発展に貢献してまいります。