お客様の課題
- 太陽光発電の日射量予測地点および発電量予測地点の情報管理を、手動から管理システム導入に切り替えることで業務効率化を目指しており、インフラ構築・システム開発ができるパートナーを探していた。
対応と結果
- Terraform と AWS SAM を活用し、インフラ構築の作業効率を高めながら管理システムを開発。
テス・エンジニアリング株式会社様(以下、テス・エンジニアリング様)は、日射量予測地点および発電量予測地点のデータを管理する新規システムを導入しました。本プロジェクトの目的や、具体的な開発内容をご紹介します。
サービス提供に必要なデータの管理を効率化すべく、管理システムの導入を計画
テス・エンジニアリング様は1979年の創業以来、日本でも数少ない省エネ対策、環境対策、コストダウン対策専門のエンジニアリング企業として、省エネ・環境対策の EPC (設計、調達、施工)事業、設備のメンテナンスや24時間監視サービスを活用した O&M 事業、お客様に電気を供給する新電力事業等を展開しています。企業理念に「顧客重視・顧客満足」を掲げ、豊富な実績はもちろんのこと、確かな技術と万全のアフターフォロー体制を強みとして、お客様のエネルギー問題の解決に取り組んでいます。
同社はお客様へのサービス提供を目的として、気象予報ベンダーが提供している日射量・太陽光発電出力予測データを活用しています。従来は必要な日射量予測地点および発電量予測地点の情報を手動で管理していましたが、さらなる DX 推進と業務効率化を図るべく、新たに管理システムを導入することを計画し、アイレットがインフラ構築から管理システム開発までを担当させていただきました。
IaC や CI/CD の導入により、開発スピードや作業効率が向上。データ管理の DX 化を実現!
管理システムの開発にあたり、まずはお客様へのヒアリングを通して必要な機能やご要望をキャッチアップいたしました。今回はコスト効率化やスピーディな構築を希望されていたので、IaC(Infrastructue as Code)の一種である開発環境構築ツール Terraform と AWS SAM を採用し、インフラ構築の作業効率を高めています。また、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)を導入することで管理画面の自動デプロイを実現し、開発スピードの向上につなげました。
実装した機能は、日射量予測地点および発電量予測地点の一覧管理のほか、予測地点の新規登録・編集・削除、予測地点データの CSV ダウンロード、CSV をアップデートするバッチ実行ボタンです。バッチについては、スケジューラで定期的に実行する機能と、手動で実行する機能を実装しております。
なお、今回はお客様サイドで DNS 管理をしていただく要件のため、設定していただきたい内容を分かりやすくまとめてご案内することで、お客様のドメイン設定作業をサポートさせていただきました。
アイレットは今後も、お客様のニーズに寄り添いながら多様な技術とノウハウをフル活用し、お客様の DX 実現に向けた課題解決に取り組んでまいります。
(使用プロダクト)
- Amazon Cognito
- AWS Lambda
- Amazon DynamoDB
- Amazon CloudWatch
- Amazon S3
- Amazon API Gateway
- Amazon CloudFront
- Amazon SES
- Amazon EventBridge
- AWS CodePipeline
Credit
クライアントテス・エンジニアリング株式会社