お客様の課題
- パブリッククラウド環境フルマネージドセキュリティサービス「CloudFastener」の AWS ファンデーショナルテクニカルレビュー(FTR)認証取得を目指す中、FTR を通過するための調査や支援を必要としていた。
対応と結果
- FTR 通過に向けて、バックアップ/リストア機能調査、RPO(目標復旧時点)、RTO(目標復旧時間)定義の検討および試験、運用・モニタリングツールの設定などを総合的に支援し、FTR 認証取得につながった。
株式会社サイバーセキュリティクラウド様(以下、サイバーセキュリティクラウド様)は、2023年11月に パブリッククラウド環境フルマネージドセキュリティサービス「CloudFastener(クラウドファスナー)」の AWS FTR の認証を取得し、当サービスは AWS 認定ソフトウェアとなりました。FTR 通過に向けた技術支援をアイレットにて対応させていただきました。
カスタマーエクスペリエンス向上の一環として、「CloudFastener」の AWS FTR 認証取得を目指す
グローバルセキュリティメーカーのサイバーセキュリティクラウド様は、パブリッククラウド 環境フルマネージドセキュリティサービス「CloudFastener」を開発・提供しています。「CloudFastener」は パブリッククラウド環境のセキュリティリスクを可視化・収集・分析し、24時間365⽇の保護・モニタリングとアラート発生時の対処・サポートを行なうことで、セキュリティ専門人材の確保・運用体制に課題を抱える企業でも、パブリッククラウド 環境で安心して開発業務に集中することができるようになります。
同社は、「CloudFastener」のカスタマーエクスペリエンス向上を目指す中で、AWS の FTR 認証取得を目標に掲げていました。FTR とは、AWS 上で SaaS やパッケージ等を稼働させている AWS パートナーのソリューションや製品におけるリスクを「セキュリティ」「信頼性」「運用上の優秀性」の3つの観点から検証するレビューで、FTR を通過すると AWS 認定ソフトウェアとして高い評価を得ることができます。
しかし、FTR を通過するためには AWS Well-Architected フレームワークで定義されたベストプラクティスを実現する必要があり、同社はそのためのリソースや技術的なサポートを必要としていました。
そこで、戦略的パートナーとして長年連携してきたアイレットにご依頼いただき、FTR 通過に向けた技術なサポートを対応させていただきました。
AWS FTR 通過に必要な要件の調査と、最適なアーキテクチャの実装のサポートで認証取得を実現!
FTR 通過に向けて必要な対応をお客様にて整理いただき、障害時のサービス復旧に向けたRPO(目標復旧時点)とRTO(目標復旧時間)定義支援および設定と、AWS アカウントにおけるセキュリティ情報のモニタリング設定の2点をご依頼いただきました。サービス復旧に向けては、バックアップリストアの機能比較及び試験を行ない、最適なアーキテクチャを実装いたしました。
さらに、お客様からのご要望を受けて、「CloudFastener」で利用する運用ログに関するログ集約と分析基盤について調査を実施し、最適な分析基盤アーキテクチャをご提案することができました。
その後、2023年11月にサイバーセキュリティクラウド様は「CloudFastener」の FTR 認証を無事に取得。「世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間を創造する」という経営理念の実現に向けてさらなる発展に取り組まれています。
今後もアイレットは AWS プレミアティア サービスパートナーとして、AWS をはじめとするクラウドの知見・開発力とコンサルティング力を活かし、お客様のビジネス成長に貢献してまいります。
Credit
クライアント株式会社サイバーセキュリティクラウド