課題
- 新サービス「cloudpack+」の窓口となるお客様専用ポータルサイトを開発する必要があった。
- 請求代行をご利用のお客様が AWS アカウントの利用料金を確認できる機能を求めていた。
対応と結果
- お客様専用ポータルサイト「cloudpack+ PORTAL」を開発。企画から運用保守まで全プロセスをアイレット社内で内製化し、クラウドネイティブな Web アプリケーションシステムを実現した。
アイレット株式会社は、cloudpack+ をご利用のお客様専用のポータルサイト「cloudpack+ PORTAL」を開発・提供しています。開発の背景にあった課題や開発内容の詳細を紹介します。
新サービス「cloudpack+」のお客様専用ポータルサイト提供に向けて、開発の全プロセスを社内で内製化
アイレット株式会社(以下、アイレット)は、クラウドの設計・開発・構築から運用保守までトータルサポートするフルマネージドサービス「cloudpack」をご契約のお客様に、よりクラウドを活用いただくためのサポートサービス「cloudpack+」を提供しています。クラウド最適化のご提案、トレーニング、セキュリティ診断、コンサルティングなどの充実したサポートを基本料金無料でご利用いただけるサービスで、cloudpack の利用実績に応じたランク制度によってご利用可能なサービス範囲が広がります。
この新サービス提供に伴い、お客様の各種サービス申し込み窓口となるポータルサイトの開発が必要に。また、ポータルサイト上でお客様が自身の AWS アカウント利用料金を確認できる機能の追加が求められていました。
そこで、アイレットの CSM(カスタマーサクセスマネージメントセクション)が中心となり、デザイン事業部や情報システム部とも連携しながら、企画から保守運用まで全プロセスを内製化して開発に取り組みました。
サイロ化した社内データを統合し、AWS 利用料金の可視化およびランク算出を実現!
開発はゼロベースからのスタート。非機能要件の定義については、非機能要求グレードと AWS Well-Architected Framework の中から、クラウド環境における Web アプリケーション開発の観点で必要な要素を抽出・整理し、要件定義を進めていきました。
構成はクラウドネイティブを前提として AWS マネージドサービスをフル活用。分析環境にはサードパーティのデータ分析ツールを活用するなど、マルチクラウドで最適な構成を設計しています。また、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)を導入することでビルドや単体テスト、静的解析などリリースに必要なプロセスを自動化し、開発効率を高めています。
今回の開発で最も大きなチャレンジだったのが、料金確認機能およびランク算出機能の実装です。cloudpack にはさまざまなプランや形態があり、それごとにデータ所在やフォーマットが異なっているという問題がありました。そこで、営業や情報システム部と密に連携しながら、サイロ化していたデータを集約およびフォーマットの統一を実施。このようにして料金確認機能とランク算出機能を実現しました。
「cloudpack+ PORTAL」はリリース後も継続的に改修を行ない、お客様にとって使いやすい Web ポータルサイトを追求しています。
今後もアイレットはお客様のビジネス成長への貢献を目指し、便利で価値のあるサービス開発に取り組んでまいります。
(使用プロダクト)
- ・AWS
- Amazon EC2
- Amazon ECS
- Amazon RDS
- Amazon DynamoDB
- Amazon S3
- Amazon SES
- Amazon Cognito
- Amazon SQS
- AWS Step Functions
- AWS Lambda
- AWS Glue
- AWS CodePipeline
- AWS CodeCommit
- AWS CodeBuild
- AWS CodeDeploy
- AWS WAF
- AWS Security Hub
- Amazon GuardDuty
- Amazon EventBridge
- AWS Systems Manager
- AWS CloudTrail
- AWS Config
- AWS Secrets Manager
- Amazon Inspector
- Amazon SNS
- AWS Chatbot
- ・Laravel
- ・NGINX
- ・Docker
- ・MySQL
- ・MailHog
- ・New Relic
- ・Cloud Storage Security Antivirus for Amazon S3
- ・WafCharm
- ・Terraform
Credit
クライアントアイレット株式会社